2010年8月13日

大阪・Ni系ステンレス冷薄、上伸は原料価格次第

 上半期の大阪地区のニッケル系ステンレス冷延薄板市況は、国内外での需要回復と、ニッケル価格の上昇を背景としたステンレスメーカーの製品値上げを受けて、4月以降は上昇傾向が続いた。しかし、その後はニッケル価格の下落やアジアでの製品市況の軟調から、国内市況も上伸の勢いは薄れて様子見ムードとなっている。

 9月以降の動向についてはメーカーの出方次第だが、指標となるニッケル価格が若干上昇しているため、メーカー店売り販価が値上げに転じる可能性も高いなど、見通し難の状態といえる。