2010年9月21日

全国粗鋼8月、4カ月ぶり900万トン割れ

 日本鉄鋼連盟が17日発表した8月の全国粗鋼生産量は、前月比3・5%減の889万9000トンと3カ月連続で減少し、4カ月ぶりに900万トン台を割り込んだ。電炉メーカーの夏季減産が続き、アジアの鋼材市況下落による高炉メーカーの輸出向け生産減などが響いた。全国粗鋼は昨夏から輸出けん引型で回復を続けてきたが、中国の増産によるアジアの需給緩和で、5月をピークに減少が続いている。

 9月以降は為替の円高進行による輸出のさらなる減少や、エコカー補助金終了の影響などが想定され、一段と減少する可能性もある。