2010年9月24日

中国・インド鉄鋼大手、原料自給率引き上げ

 中国とインドの大手鉄鋼メーカーが、資源の獲得を拡大している。増加する生産能力への対応とともに、原料の自給率を引き上げることで、価格支配力を高める国際資源会社に対抗する。

 武鋼集団が2015年までに自給100%をめざすなど、中国鉄鋼大手は国内外の鉱山開発に資金を投入。インドでは国営SAILなど官民大手が、国内外で鉱山開発に乗り出している。日本高炉も原料対策を進めるが、政府の後押しを受ける中印の資本力は大きく、原料市場への影響力を強めそうだ。