2010年10月18日

電機メーカー、海外シフト加速 鋼材内需減少も

 電機メーカーの海外生産シフトが加速しそうだ。関係筋によると、このほど関西の大手家電メーカーが、関連会社の宇都宮工場で生産している薄型テレビ生産の大半を、来年度にマレーシアに移管することを決めたもよう。計画では本年度に350万―400万台の生産を見込むが、来年度は100万台程度に縮小するという。

 為替市場は今月、15年ぶりに1ドル=80円台をつけるなど、円高傾向は止まる気配を見せていない。為替リスク回避のため、来年度に向け家電業界では、海外生産シフトが進むことが予想され、国内の鋼材需要の減少につながりそうだ。

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