2010年10月28日

新日鉄、モザンビーク原料炭開発 権益一部取得

 新日本製鉄と日鉄商事は27日、日鉄商事が持つモザンビークの原料炭開発計画、レブボーの権益を一部取得し、本格開発に向けて事業化調査に入ると発表した。高品質の原料炭の生産を2014年にも始めたい考え。最大年産500万トンのフル生産に達する段階で、現行25%の新日鉄の所要量に対する権益比率は30%強に高まる。

 足元では中国の需要拡大などで原料炭価格が高騰しており、今後はインド、ブラジルなど新興国で需要が拡大する見通し。新日鉄は戦略提携先の韓国のPOSCOとも連携して新たなソースを開発することで、原料炭調達を強化するとともに、世界の需給安定化にも役立てたい考えだ。