2010年11月8日

中国鉄鋼16社、7―9月業績悪化

中国の主要鉄鋼メーカー16社の7―9月期連結純利益は、4社が赤字、10社が4―6月期比で減少に転じた。鉄鉱石中心に原料価格が高騰したため。リーマン・ショックの影響から回復して以降、初の後退。不動産引き締め策など、政府のマクロ政策による需要減と販売価格下落が響き、7社が減収となった。

 韓国POSCOや台湾の中国鋼鉄、印SAILなどアジア大手も減益となり、中国発の原料高と需給調整を受けた格好。中国の経済成長が鈍化する見通しの一方で、供給過剰は解消されず、不安定な中国市場が、国内外の鉄鋼企業に影響を及ぼす状態が続きそうだ。