2010年11月10日

普通鋼電炉17社、通期 下方修正目立つ

 普通鋼電炉メーカー17社の2010年9月中間期(連結11社、単独6社)の業績が9日出そろい、12社が増収、経常ベースで5社が増益、5社減益、7社が赤字となった。

 鉄スクラップ価格が前年同期比1万円近く上昇し、トン3万円以上で推移したのに対し、製品価格はほぼ横ばいの異形棒鋼でトン6万円程度、H形鋼は7万円程度にとどまった。異形棒鋼、H形鋼が苦戦する一方、自動車、建設機械・産業機械を対面業界に持つ一般形鋼などは健闘。通期の業績予想は売上げ、損益面ともに大半が下方修正した。原料、製品の需給や価格動向が不透明として、3社が据え置き、4社は公表を見送った。

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