2010年12月15日

アジア、薄板市況に先高観

 アジアの薄板市況に、先高観が強まってきた。原料再上昇の影響もあって、JFEスチール、宝山鋼鉄などの主要メーカーが、来年1―3月の鋼材価格について相次いで引き上げを表明。中国ミルの韓国リロールメーカーへの1月積みのオファー価格も、前月に比べ20―30ドル上昇しているもようで、日本ミルへの需要家のビッドも、ジリジリと値上がりしている。

 アジア各国の需要家が、価格リスク対策として手持ち在庫を1カ月前後まで減らして余剰感が少ないなか、市況反転機運をみて、材料手当てを急ぎ始めていることも要因だ。