2011年1月7日

特殊鋼生産、11年も2000万トンを維持

 2011年の特殊鋼生産は、08年ピークの9割に回復した10年の2000万トン強を維持する見通しだ。「トヨタ自動車の11年の世界生産台数は、10年とほぼ同水準。国内は減少傾向だが、中国など新興国市場が拡大する」(安川・愛知製鋼社長)と見込むなど、各大手特殊鋼電炉トップが自動車に加え、建設機械や産業機械の堅調な生産が続くと予想。

 一方で11年前半は、鉄鉱石など高炉原料の価格上昇に伴う鉄スクラップの値上がりが懸念されており、高生産のなか原料高が収益を圧迫する経営環境が続きそうだ。