2011年1月21日

中国10年粗鋼生産、初の6億トン超え

 中国当局が20日に発表した工業生産実績によると、2010年の粗鋼生産は6億2665万トンと前年比9・3%増え、初めて6億トンを超えた。10年間で4倍強。内需が拡大したためだが、伸び率は07、09年を下回り鈍化した。

 中国政府は11年開始の第12次5カ年計画で、強いマクロ管理下での発展を目指し、鉄鋼業の能力削減を進める方針。11年以降の粗鋼の伸びはより低下する可能性があるが、10年に経済大国世界2位が確実視されるなど市場の成長が続き、世界粗鋼の半数を占める中国の国際市場への影響度は高まる一方だ。

スポンサーリンク