2011年2月9日

A・ミッタル、2010年通期 純利益19倍

 鉄鋼最大手のアルセロール・ミッタルが8日発表した10―12月決算によると、純損失は7億8000万ドル(636億円、前年同期は11億900万ドルの利益、7―9月は13億5000万ドルの利益)と6四半期ぶりに赤字に転じた。1月に分離したステンレス部門の減損費用が響いた。2010年通期の純利益は29億1600万ドルと前年の19倍に増加した。

 1―3月は原料高はあるものの、需要回復、販売価格の改善を受けてマージンが改善し、金利・税・償却前の利益(EBITDA)で20億―25億ドルと、10―12月の18億5300万ドルから改善する見通しだ。