2011年3月17日

東日本電炉、生産計画 大幅見直し

 計画停電を行っている東京電力管内の普通鋼電炉メーカー各社は、18日までの計画停電を受けて操業休止を決めたメーカーが目立ったが、東電が19日からの3連休についても計画停電を実施すると発表したことで、大幅な生産計画の見直しを余儀なくされている。東北電力も計画停電を実施しており、3連休の対応についても東電に準じる公算が大きい。高炉メーカーについても少なからず影響が出てくる見込みだ。計画停電は長期化する可能性が高く、電炉各社は生産計画の策定を急いでいる。

 東電は15日、16日の計画停電の実施予定を発表し、同時に17日から21日までの実施予定を明らかにした。これを受け、計画停電はしばらく常態化するとみて、各社生産、販売計画の練り直しを進めている。計画停電の対象時間は午前6時20分から午後10時まで。基本的に土日祝日を含めてこの対象時間を外し、生産効率も考えてどの時間帯にどういった品種、サイズを生産するか検討している。

 東京製鉄、向山工場は18日まで、東京鋼鉄も現在操業を休止している。向山工場はもともと16―18日にかけて定期修理していたが、19日以降は午後10時から午前6時に操業する予定。それ以外のメーカーについても対象時間を外しつつ、現在ロールタイミングの調整を図っている。品種やサイズによっては生産、デリバリーが遅れる可能性もあり、該当する顧客については早期に連絡する予定だ。

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