2011年4月6日

中国、鉄鋼メーカー低収益に

 中国の主要鉄鋼メーカーは、高値の原料と低位の製品価格によって2011年に低収益を余儀なくされると予想している。すでに供給過剰による需給緩和から鋼材市況が軟化。経済のマクロ調整に加え、東日本大震災の影響による日系自動車工場の減産などで需要が後退し、中国関係筋によると来週発表予定の宝山鋼鉄など大手の5月販売価格は、据え置き、一部値下げの可能性もあるという。

 政府は11年開始の新5カ年鉄鋼政策を近く発表するが、大手への集約など構造改革によって、鉄鋼業の競争力を高める動きを強めそうだ。