2011年4月28日

JFEスチール、国内2万円上げ要請

 JFEスチールは、国内外で4―6月期の鋼材価格交渉を再開した。原料価格が鉄鉱石で1―3月比約25%アップの171ドル(1トン当たり)、原料炭が同47%増の330ドルなどと過去最高になる中、需要家への安定供給を行うためには、再生産可能なレベルの収益確保が必要になると判断した。東日本大震災で需要家の生産が一時停止するなど混乱したため、多くの分野で交渉は中断していた。

 自動車・電機・造船・店売り・リロールなど国内需要家に対しては、1―3月期の豪州の天候不順による原料炭のスポット価格上昇によるコストアップなども踏まえ、おおむねトン当たり2万円、輸出については品種によって異なるものの、同250―300ドルの値上げを要請している。

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