2011年6月7日

日金工、タイで合弁販社 精密圧延品

 ステンレスメーカーのグローバル展開が加速してきた。日本金属工業は6日、タイ・バンコクにステンレス精密圧延品を主とするステンレスの合弁販売会社設立に向けた基本合意書を締結したと発表した。9月の設立を目指す。同社の海外拠点は、シンガポール、マレーシア、台湾に次いで4拠点目。

 ステンレス極薄製品などの需要が拡大する東南アジアに販売拠点を築くことで、IT、半導体、家電分野向けのステンレス需要を捕捉し、収益拡大を図る。国内市場が伸び悩む中、海外需要を積極的に取り込み、サバイバル競争を勝ち抜く考えだ。