2011年6月10日

住友金属、本年度コスト削減400億円 震災被害カバー

 住友金属工業は本年度、前年比2倍となる約400億円のコスト削減を実施する。通常のコスト合理化を160億円規模で確実に行い、東日本大震災被害のリカバリープランの一環として、240億円程度のコスト・経費圧縮を上積みする。同プランは大震災被害で想定される1000億円の資金需要を、2年間で賄おうとする緊急措置で、コスト削減や設備投資繰り延べなど支出抑制策を徹底して行う。

 生産面では、被災した鹿島製鉄所が平常操業体制に戻り、シームレス鋼管や自動車用鋼材の需要も回復基調にあることから、前年度微増の1300万トン程度(粗鋼生産)を目指す。

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