2011年6月20日

神戸製鋼・加古川 生産、当初計画水準に

 神戸製鋼所は7月から、加古川製鉄所の生産量を当初計画の水準に戻す。4―6月は東日本大震災後の景気低迷の影響を受け、計画比1割程度の減産を強いられ、出銑比は1・75(4―6月平均)となっていたが、7月にこれを1・8―1・9(2号、3号高炉の平均)とする。自動車などの生産回復に対応する。

 今上期の製鉄所の生産見通しは粗鋼が前年同期比3%減の月間平均50万トン、製品で同1%減の月間平均42万4000トン。16日の工場見学会の記者との応答で尾上善則・加古川製鉄所長が明らかにした。中期的な目標としては2015年度をめどに輸出比率を前期の33%から40%に、オンリーワン商品の比率を前期実績の43%から50%に引き上げる。