2011年7月8日

中国、鋼材市況 続落の公算

 中国の鋼材市況が下落基調を続けそうだ。インフレ傾向が強まり、中国人民銀行が6日に追加利上げを決めたことで、資金調達が難しい流通の換金売りが続く見込み。

 6月の消費者物価指数(CPI)が対前年比6%を超える観測から、人民銀はインフレ期待を抑える意向だが、不動産投資など鋼材需要を冷やす作用にも働き、粗鋼の増産が続く中で、鋼材市況を下押す圧力が強まっている。