2011年8月30日

大同特殊鋼、渋川の鍛造品 生産倍増

 大同特殊鋼は、鍛鋼品を一貫製造する渋川工場の高級鋼比率を高め、数年後にはいわゆる火造品と呼ばれる自由鍛造素形品を、リーマン・ショック前の最盛期の倍の生産量とする計画だ。

 具体的には重電、航空機、船舶、掘削向けなど鍛鋼製品の「スター製品(オンリーワン、ナンバーワン製品)の品目を増やし、付加価値を付けて世界でのシェアを高めたい。そのためのビジョンを練っている」(天野肇工場長)と語る。

 2008年に導入した7000トン鍛造プレスや真空溶解設備をフル稼働させ、高効率で品質・コスト競争力のある品ぞろえを充実し、世界的に高まる高性能特殊鋼需要をとらえる。

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