2011年9月14日

中・宝鋼、薄板値上げ 建設需要期迎える

 中国の宝山鋼鉄は13日、10月積みの国内販売価格を発表し、薄板類を前月に続き全面的に引き上げた。酸洗鋼板と冷延鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板を各トン50元(約610円)上げ、酸洗は2カ月連続、冷延とめっきは3カ月連続の値上げ。一部を除き2カ月据え置いた熱延コイルは60元上げた。

 建設中心に需要期を迎えたことで、上昇した原料コストの転嫁を進める。鋼板最大手の宝鋼の連続値上げに他の鉄鋼大手が追随する公算は大きく、鋼材市況の上昇機運が一段と強まりそうだ。