2011年9月22日

日立金属、韓国拠点に新ライン

 日立金属は21日、韓国の自動車鋳物(高靱性ダクタイル鋳鉄品)生産拠点である南陽金属(大邱広城市)に、約20億円を投じて製造ラインを新設すると発表した。月3000トンの高効率、高精度の鋳造ラインを設置し、韓国国内における自動車生産台数の増加に対応する。2012年夏ごろの稼働を目指す。生産能力は現行の月6000トンから8000トンに約3割増となる。

 足回り部品のステアリングナックル、マニホールドなどを主に生産し、韓国GM、現代自動車向けなどに納入する。新興国を中心に増加する自動車需要に対し、韓国拠点と真岡工場(栃木県真岡市)、北米拠点の世界3極で月1万5000トンの供給補完体制を築き、今後はさらなる増強投資も視野に入れる。