2011年10月28日

鉄スクラップ、国内市況なおも下落 輸出低迷で需給緩和

 国内鉄スクラップ市況が続落し、今月に入り、指標品のH2電炉買値は約7000円安、今年ピークとなる4月高値からは1万円以上の下落となった。10月以降の海外鉄スクラップ市況下落が要因で、国内電炉最大手の東京製鉄が27日入荷分から今月11度目の買値引き下げを実施。全国で電炉各社の値下げが相次いでおり、「足元は日本国内相場の続落が、東アジア輸出マーケットの停滞に拍車をかけている」(流通筋)という。