2011年12月1日

JFEスチール、フェロコークス実証設備が稼働

 JFEスチールは30日、東日本製鉄所京浜地区で建設していた革新的な高炉原料「フェロコークス」製造のパイロットプラントが完成し、11月から稼働を開始したと発表した。2011年度で基礎的な製造技術を確立し、12年度は長期運転実現を目指す。

 12年4―5月をめどに、同プラントで100日の連続操業で製造した2500トン分のフェロコークスを、同製鉄所千葉地区の第6高炉に装入し、炉内温度を計って焼結鉱還元反応温度の低温化状況を調査する計画。劣質石炭、鉄分60%以下の鉄鉱石を使用するために、コストが削減できるほか、フェロコークスを大型高炉に装入した場合、年間50万トン程度のCO2削減が見込まれる。