2011年12月2日

中国鋼材市況、潮目変化の可能性 金融緩和で

 中国人民銀行が30日に、預金準備率の12月5日からの引き下げを発表したことで、減速している景気が下支えられ、軟調な鋼材市況の潮目が変わる可能性が出てきた。政府の金融引き締めによって需要の成長が鈍り、緩和した鋼材需給が国内外の市況に影響を与えていた。

 引き締め解除の効果が浸透するには、一定の時間を要するが、市場へのアナウンス効果は大きいとみられ、日本の鉄鋼関係者の間でも「需要回復への明るいニュース」(独立系商社首脳)と受け止められている。