2012年1月10日

原料炭市場、今年もタイト 高値圏

 世界の原料炭市場は2012年も窮屈な見通しだ。高炉大手、商社などの情報によると、豪州が昨年初までの豪雨の影響から立ち直り、供給は順調に推移しているものの、先進国の需要回復に加えてインド、中国など新興国の需要が拡大する。モザンビークが新たな供給ソースとして登場するものの、規模は限られ、当面豪州依存の構造が続く。

 過去最高値を演じた昨年ほどの過熱感はないものの、資源国のコスト上昇圧力、トン200ドルを超えると見られる中国国内炭のコストに下支えられ、引き続き高値圏で推移するとみられる。

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