2012年1月20日

鉄鋼各社、コスト競争力強化急務

 2012年は欧米の財政・政治リスクが高まる波乱の幕開けとなり、鉄鋼メーカーにとっては超円高定着を前提としたコスト競争力の強化が、収益改善の最大の課題となっている。

 特に高炉メーカーは円高、アジア市況の低迷やタイ洪水影響による鋼材輸出環境の悪化と輸入鋼材増に直面し、「生産調整下でのコスト削減という難題を突き付けられ、まさに製造実力を試されている」(高炉首脳)。