2012年1月24日

鉄スクラップ市況、中部・関西3万円割れ

 年初からの国内鉄スクラップ市況下落に歯止めがかからず、中部や関西地区で指標品のH2電炉買値が、トン3万円を割り込み始めた。

 下落局面が続いたことで、年末から積み上がっていた市中鉄スクラップ在庫の出荷が加速。主力輸出先の韓国が旧正月を迎え、新規商談が停滞していることも影響した。東京製鉄は先週、18、20日に続いて21日入荷分からも買値引き下げを実施し、電炉の値下げは各地区に波及。一方、関東地区では電炉の買値引き下げは一部にとどまり、「再び『東高西低』の様相を強めている」(流通筋)という。