2012年1月30日

新日鉄、経常益下振れ 1200億円 通期見通し

 新日本製鉄は27日、2012年3月期の連結経常利益が前期比47%減の1200億円になる見通しだと発表した。超円高、タイ洪水などで鋼材出荷量が計画を下回り、販売価格も下落していることから、従来予想の1800億円を600億円下方修正した。

 同時に発表した11年4―12月期経常利益は前年同期比34・1%減の1241億で、12年1―3月期は経常赤字に転落する見通し。12年3月期の当期純利益は経常利益の下振れに加えて投資有価証券評価損を計上した影響で、従来予想の850億円をゼロに修正した。有価証券評価損益の変動リスクが大きいことから期末配当予想は見送り、決算確定後に公表する。