2012年2月1日

1―3月粗鋼生産2665万トン 経産省計画

 経済産業省が31日に発表した、2011年度第4四半期(12年1―3月)の粗鋼生産計画は、2664万6000トンと前期(実績見込み)比0・3%増え、2期ぶりに増加した。タイの洪水被害からの復旧による輸出の回復が主因。国内の自動車生産の増加も粗鋼を押し上げる。

 一方で不透明な海外経済や増加傾向の輸入鋼材、高水準の国内鋼材在庫など懸念材料もあり、経産省では、「国内外の実需を見極めつつ、粗鋼と鋼材の双方の生産バランスを図る必要がある」(塩田康一・鉄鋼課長)と柔軟な対応を求めている。

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