2012年2月7日

東ア鉄鋼4社、原料高で3社最終減益

 中国と韓国、台湾主要鉄鋼メーカー4社の2011年の純損益は、3社が前年比で減少、中国の鞍山鋼鉄が赤字に転落した。各国の需要の伸びが鈍化する中、鉄鉱石など原料価格が高値にとどまり、一方で販売価格が十分に上がらなかった。

 12年は新興国の金融緩和などで需要が好転に向かう気配だが、鉄鋼各社の輸出姿勢は強く、国際競争が激化する可能性が高い。原料価格の下方弾力性は低く、欧州債務危機が経済に不安定感をもたらす。鉄鋼各社は当面、低収益から抜け出せそうにない。