2012年2月27日

鉄鋼業界、メキシコへの投資加速 車向け鋼材需要捕捉

 鉄鋼メーカー、商社によるメキシコへの新規投資が加速している。伸びる現地の自動車用鋼材需要を捕捉するのが狙い。新日本製鉄が溶融亜鉛メッキラインを建設中で、丸一鋼管は鋼管工場の建設を決定。商社では三井物産や伊藤忠丸紅鉄鋼がコイルセンターの拡充計画を推進しており、住金物産は自動車部品事業への参画を決めた。メタルワンやJFE商事、阪和興業なども現地での新規・追加事業を検討している。

 先行する米ゼネラルモーターズ、日産自動車、独フォルクスワーゲンに続き、多くの日米欧自動車メーカーが現地生産拡大を計画、部品メーカーの進出も相次いでおり、今後も鉄鋼業界の投資は続きそうだ。