2012年3月1日

新日鉄釜石、自動車向けハイエンド製品拡大

 新日本製鉄釜石製鉄所(谷田雅志所長)は、自動車向け製品供給を念頭に基盤強化を図る。スチールコード用線材やCH用線材などハイエンド製品を拡大、技術先進性を追求するとともに、加工工程までを一貫し、顧客側の工程省略が可能な製品を手掛け、高付加価値化を推進する。さらに港湾施設を生かした物流面の対応も加味し、サプライチェーン機能を強める。

 ハイエンド製品の歩留まり率向上やビレットを接合、連続圧延するエンドレス圧延の適用率50%達成などにより、変動費、固定費でのコスト対策を遂行。国際競争力を有する線材生産拠点を目指す。