2012年4月23日

全国粗鋼生産、11年度も1億トン台維持

 日本鉄鋼連盟が20日発表した2011年度の全国粗鋼生産量は、前年比3・9%減の1億646万トンと2年ぶりに減少したが、2年連続で1億トン台をキープした。東日本大震災やタイ洪水による需要減に見舞われ、超円高やアジア市場の需給緩和による輸出減・輸入増も響いた。

 炉別生産は転炉鋼が5・9%減の8122万トン、電炉鋼は3・1%増の2525万トンと明暗が分かれた。断続的に生産調整を迫られた高炉メーカーの生産が落ち込み、特殊鋼や建設鋼材の需要回復で電炉メーカーの生産が増えた。

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