2012年5月1日

高炉5社決算 4社が最終赤字 12年3月期

 高炉メーカー5社の2012年3月期決算が27日出そろったが、東日本大震災、タイ洪水、超円高などに原料高やアジア鉄鋼供給過剰問題が加わり、連結経常利益は住友金属工業を除く4社が大幅減となり、新日本製鉄を除く4社が最終赤字となった。今期は主原料や鋼材の価格が未定で合理的な算定ができないとして、5社ともに業績予想の公表を見送った。原料高に販売価格の改善が追いつかず、一貫製鉄事業のマージンが2年連続で大幅に悪化しており、販価底上げによる収益回復が最大の課題となる。