2012年7月18日

Ni系ステンレス冷薄市況 関東、一段下落25万円、8年半ぶりの安値水準

 関東地区のニッケル系ステンレス冷延薄板市況が続落し、SUS304ベースサイズ(定尺、板厚2ミリ)は、トン当たり25万円どころとなった。前月比1万―2万円安い。

 建材向けを中心とした実需の低迷に加え、原料ニッケルの価格下落によって先安観が強まり、需要家および仲間取引の買い控えが進んだ。割安な海外材の増加も市況下押しの一因で、市中の需給バランスは緩んでいる。在庫水準は高く当面、足元の基調が続きそうだ。市況が現水準まで下がるのは2004年2月以来、約8年半ぶり。

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