2012年9月6日

神鋼の米車鋼板合弁、冷延ハイテン商業生産 来年1-3月に

 神戸製鋼所と米USスチールとの米自動車鋼板合弁事業、プロテック・コーティング(オハイオ州リープシック)は、約4億ドル(320億円)を投じて建設中の連続焼鈍設備(CAL)による冷延ハイテンの商業生産を、2013年1―3月に開始する。

 自動車の衝突安全性や燃費改善の要請がさらに高まる中、車体軽量化に貢献する冷延ハイテンの現地供給体制整備を急ぐ。来年4―6月に自動車メーカーの品質認証手続きに入り、16―17年の年間50万トンのフル生産を目指す。神戸製鋼は中国・鞍山鋼鉄との冷延ハイテン合弁事業に近く最終合意する見通しで、日米欧中の世界4極供給体制の構築にめどをつける。