2012年9月10日

中国鉄鋼メーカー、「鉄スクラップ離れ」続く

 中国の鉄スクラップ価格の下降期間が1年を越えた。鋼材と鉄鉱石の価格下落に連動し、鉄鋼メーカーが安値の銑鉄を鉄源に選ぶ「鉄スクラップ離れ」が続いている。価格は華東地区でトン約2600元(約2万5000円)と1年間で3割近く低下。今月3日に上海の宝山鋼鉄が購入価格を前週比310元と大幅に下げており、なお下落基調を強めている。鉄鋼生産がわずかに減少に向かい、鉄鉱石価格が下がり続ける中、鉄スクラップ価格はリーマン・ショック時の2200元に近づこうとしている。

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