2012年10月25日

鉄連会長 ”中国インパクト影響大” 下期鉄鋼業は視界不良

 日本鉄鋼連盟の友野宏会長(新日鉄住金社長兼COO)は24日の定例会見で、尖閣諸島問題などで中国での自動車販売などが減少していることに対して、「中国インパクトについては徐々に見えていて、日本鉄鋼業に与える影響は小さくないと見ている。中国では日本の自動車メーカーによる現地生産台数が明らかに落ちてきており、日本からの鋼材輸出量・販売量が減るほか、日本からの完成車輸出にも影響を与える」と述べ、新日鉄住金の場合と前置きした上で、「できるところから生産調整を始めているが、自動車メーカーも週間単位で生産計画を見直しており、それを受けながら判断していく」とコメント。日本鉄鋼業の下期業績見通しに関しては、「視界不良」と表現した。