2012年10月31日

3四期 粗鋼生産、2700万トン割れ 経産省計画

 経済産業省が30日発表した2012年度第3四半期(10―12月)の生産計画によると、粗鋼生産は2659万6000トンと前期比2・4%減る。2四半期連続で減少し、3期ぶりに2700万トンを下回る。国内、輸出ともに鋼材生産は減る。

 ただ、経産省が9月に公表した需要見通しを上回る生産水準のうえ、日中関係悪化の影響によるマイナス要因が十分織り込まれていない。経産省鉄鋼課では、高水準の在庫調整や需要の下振れリスクを早期に生産計画に反映し、より慎重な生産対応が必要とみている。