2012年11月30日

中山製鋼所、私的整理で再建めざす 新日鉄住金に協力要請

 中山製鋼所が、私的整理の方向で再建を目指していることが29日明らかになった。近く、主力銀行の三菱東京UFJ銀行など約40行の取引金融機関に債権放棄などを要請する方向。1016億円の有利子負債のうち、放棄額は500億―600億円規模となる見込み。

 また、筆頭株主の新日鉄住金に増資の引き受けなどを要請しているもよう。関係筋によると、新日鉄住金も一定の支援を行う方向で検討に入る見通しで「出資比率は現状の9・8%から、倍程度の10数%となるのでは」とみられている。また、官民ファンドの企業再生支援機構に取引下位銀行の債権買取を求める案も出ており、同社は主力行と協力して、年内にも再建策をまとめる方向。