2012年12月21日

新日鉄住金、収益改善策を加速 価格立て直し本格化

 新日鉄住金は収益改善対策を加速する。すでに年率1300億円レベルの大幅なコストダウンを実施しているが、販売価格についても適切な価格水準に戻すことが「最重要課題」(佐伯康光常務)とし、取り組みを強化するもので、第4四半期(1―3月)に市況品分野の値戻しを推し進めるほか、本格化しつつある自動車・電機・造船など本年度下期のひも付き交渉では、技術開発などを踏まえた適切な価格体系に向け、需要家の理解を求めていく方針だ。

 超円高の修正、最大輸入相手先である韓国のウォン高など、海外の交易条件がここにきて大きく変化する中、海外市況も上昇に向かっており、環境変化を後押しに価格立て直しを本格化する。