2013年4月10日

新日鉄住金・直江津、チタン溶解炉を新設

 新日鉄住金は9日、ステンレス・チタン製品の製造拠点である直江津製造所に、新型電子ビーム式溶解炉(EB炉)の導入を発表した。直江津製造所は上工程設備がなかったが、初めて溶解炉を新設し、チタンの一貫製造体制を整えた。約20億円を投じて昨年9月に設置し、このほど本格稼働した。一般的なVAR炉(真空アーク式溶解炉)などでは構造上、溶解が困難だったチタンスクラップの溶解が、新型EB炉では可能となり、チタンのリサイクルによる有効活用を図るとともに、チタン製造の競争力向上に寄与する。