2013年5月7日

普通鋼電炉、13年度業績改善へ

 2013年3月期決算が発表されているが、普通鋼電炉は今14年3月期で業績改善を予想するメーカーが相次いでいる。各電力会社による電気料金の値上げ、円安による副資材価格上昇などコストアップ要因が増える一方、アベノミクス効果で官公庁、民間ともに建設需要の増加が期待できるとみている。ただ、鉄筋工不足など建設現場の労務問題が解消されず、異形棒鋼はメーカーの出荷停滞が深刻化。また鉄スクラップの国際需給や市況動向で不透明感が漂うなど不安要素を抱えたままで、引き続き実需見合いの生産を堅持し、いかに適正なメタルスプレッドを確保するかが、メーカー収益改善の鍵を握る。

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