2013年5月22日

神戸製鋼・加古川、今期粗鋼577万トンに増

 神戸製鋼所・加古川製鉄所は2014年3月期、粗鋼で前期比約3%増の576万―577万トン、製品は月間平均40万トン前後(2―3%増)の生産を計画、輸出比率は2ポイント増の33%を見込んでいる。20日に行ったマスコミ対象の工場見学会の質疑応答で、尾上善則・加古川製鉄所長が明らかにした。鉄鋼部門のコストは今期、全体で300億円程度の削減を計画しているが、加古川製鉄所がこのうち6―7割程度を担う予定。設備投資は現在、新溶銑予備処理設備、2号GTCCの建設を進めているが、これ以外にも、厚板では冷却部分の改善、冷延では連続焼鈍の能力向上と温度制御を対象にした投資を予定している。オンリーワン商品の比率は現在の30%から、遅くとも17年3月期には40%程度に引き上げる計画。