2013年8月21日

鉄スクラップ相場、一段高

 国内鉄スクラップ相場が一段高になった。関東湾岸を中心に、輸出船積みが活発化していることに加えて、旧盆期間中に電炉各社の鉄スクラップ消費が進んだため、各地区で需給がタイト化。東京製鉄が20日入荷分から5カ月ぶりに鉄スクラップ購入価格を引き上げるなど、電炉各社の値上げが広がった。東アジア向けの新規鉄スクラップ輸出商談は「米国鉄スクラップ価格に比べて割高で、難航する可能性もある」(商社)。しかし、国内では秋口へかけ建築向けなど製品需要の増加が見込まれる中、電炉製品価格も強基調で推移しており、鉄スクラップについても「中期的に見ても国内需要増加など市況は上昇基調が続くのでは」(流通筋)と見る向きも出ている。