2013年8月30日

住友鋼管、日鉄鋼管、統合締結 【会見要旨】

29日の会見で、日鉄住金鋼管の社長に就任する住友鋼管の中西廉平社長は、「責任を強く感じている。新会社は規模が一段と拡大する、早期にシナジー効果を発揮し、対応力を高めたい」との抱負を述べた。取締役相談役に就任する日鉄鋼管の谷山德法社長は、「日鉄鋼管の社長に就任した6年2カ月前から、今回の統合を想定し事業を進めてきた。新会社の飛躍のために努力を続ける」との意気込みを語った。

川端廣己・新日鉄住金執行役員鋼管事業部長、中西廉平・住友鋼管社長、谷山德法・日鉄鋼管社長の会見要旨は次の通り(敬称略)。

――売り上げ規模はどのくらい。

中西「海外のグループ会社を含めて、年間で約1200億円を想定している」

――経営目標は。

中西「これから検討していく。当然だが収益を高めていく必要がある。課題を一つ一つ議論し、ビジョンを作り上げていきたい」

――販売品種の再編・最適化について。

川端「重要品は新日鉄住金が製造し、顧客とのやり取りは日鉄住金鋼管が進める。決して、日鉄住金鋼管が付加価値の低い製品を製造するという意味ではない。今は向け先、規格など個別に議論している。数量ベースでは、新日鉄住金から日鉄住金鋼管へ年間5万トン、日鉄住金鋼管から新日鉄住金には3万トン移管すると想定している」

――生産地域の最適化に、海外は含めるのか。

川端「含める。顧客の海外展開にタイムリーに対応したい。日鉄住金鋼管に一元管理させるが、新日鉄住金からも技術面で人員を送るなど、グループ間で連携しシナジーを発揮したい」

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