2013年10月22日

新関西製鉄、星田の圧延集約完了 コスト競争力 大幅に向上

 新関西製鉄(田邊寛隆社長)は、昨年春から、戦略投資として星田工場の第1圧延と第2圧延の2圧延体制を統合し、新1圧延の導入を進めていたが、8月にすべての工事を完了した。30億円を投じて、加熱炉・粗圧延の全面更新と、鋳片冷却床の改造などを実施し、「コスト競争力の大幅な向上」「高度化商品の対応力強化」「1ミルでの生産上方弾力性の活用」ができる体制となった。コスト面では圧延人員で40人程度削減、電力原単位も30%減らすことができ、金額では5億円程度圧縮できる見込み。製品も堺工場の高品質ビレット(240×210ミリサイズ、200×153ミリサイズ)も圧延できるようになり、高度化商品が量産できるうえ、来年春からネジテツコンも生産する。同社では今回の投資を機に、平鋼・角鋼のマザー工場として機能向上を図り、他社との差別化を図っていく方針。

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