2013年12月11日

神鋼・加古川、厚板加速冷却設備を改造

 神戸製鋼所は11日、加古川製鉄所の厚板工場で加速冷却設備を改造する設備投資を決定したと発表した。2014年7月に着工、15年3月完工の予定。総投資額は付随設備を含め約40億円。水冷ノズルの配置を稠密化、鋼板に近づけ、高圧噴射する方式に改造。TMCP(熱加工制御)技術が高精度化、熱処理がオンライン化され、高強度、高靭性、高溶接性の鋼板製造を可能とする。本年1月に稼働した新熱処理炉、14年4月稼働予定の溶銑予備処理設備と合わせ、厚板のエネルギー分野向けオンリーワン製品の拡販体制が整う。15年度までに厚板全体のエネルギー分野比率を現行10%から30%に高め、造船、建材とを3本柱とした強固な陣容を固める。