2013年12月12日

OECD鉄鋼委、世界的過剰能力に対処

 経済協力開発機構(OECD)はパリで5、6日の両日、第75回鉄鋼委員会を開き、世界的な鉄鋼生産の過剰能力に対する懸念を共有した。関係者によると、今後5年間は5億5000万トン規模の過剰能力が続く見通しの中で、過剰能力によって鉄鋼会社の収益が健全でない水準に悪化しており、対処が必要という認識で一致した。市場機能を通じた能力削減のために、補助金など市場歪曲的な行為は避けるべきという考えが大勢だった。具体的な対処法は各国から提案を受け付け、事務局でまとめて次回来年6月の会議で提示する。