2013年12月27日

鉄スクラップ、弱基調で新年入り

 国内鉄スクラップ市況は、関東地区を中心に弱基調で新年入りとなりそうだ。国内高で新規輸出契約が停滞したことに加えて、関西以西方面への海上出荷についても、内航船が製品流通の活発化などでタイト化し、国内外向けの鉄スクラップ海上流通が停滞。関東地区では船積み数量の減少に伴って、メーカー入荷が急速に回復するなど、需給は緩和しつつある。他地区でも市況は調整局面を迎えているほか、1月以降は高炉メーカーによる市中鉄スクラップ購入が減少する可能性も出ており、「新規鉄スクラップ輸出商談の難航に加えて、高炉向けの出荷減となれば、国内全体的に市況は停滞ムードが広がる可能性もある」(商社)という。

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